毎年、奇抜で独創性あふれるルックスのモデルを発表し続けているタカミネのLTDシリーズ。2025年の今年はイングルマンスプルーストップ×ハワイアンコアボディに深緑色が美しいアンティーク・エバーグリーンフィニッシュを掛け合わせた700ボディを採用したモデルになりました。
イングルマン・スプルースのトップは、クリアで繊細な高音域と豊かな倍音を奏で、ハワイアン・コアのボディが力強い低音域と深みのある中音域を支えており、ブライトで抜けが良く、軽いタッチで軽やかに鳴りながらも、ザクザクと歯切れの良さもあり弾き語り等、歌の伴奏に持ってこいのサウンドになっています。プリアンプには、初期のTakamineギターを代表するFPT(CTF-2N)を搭載。創業60周年の2022年、原点回帰をテーマに初期のエレアコに搭載された「ブラウン・プリアンプ」を現代に向けてリメイクしたプリアンプで、FET素子を用いた回路がもたらす特有のサチュレーション効果によりウォームなサウンドの特性を引き継ぎつつ、現代の使用環境に合わせてオートオフ機能付きのチューナーやノッチフィルターも装備された優れものとなっています。更に、低域のアクティブEQとハイカットフィルターの2バンド・コントロール、ノッチフィルターでは0Hzから5KHzの間で任意の周波数をカットすることが可能で、ノッチ・レベル・スイッチで-6dBから-12dBに切り替えれば、ミッドカットEQとしても活用できます。
その他にもゴールドパーツ、パールペグボタンや真鍮ポジションマーク等、限定モデルらしい豪華なルックス。指板に施された真鍮ポジションマークは演奏性を高めるだけでなく、時間の経過と共にエイジングされ楽器に特有の魅力を与えます。さらにボディトリムにべっ甲柄の素材を使用することで、クラシックなデザインに洗練された雰囲気を添え、アンティーク・エバーグリーンの深緑色が時代を超越した美しさを際立たせています。